こんにちは、出張専門鍵屋KOロック「ケーオーロック」です!
まずは年始に向けた弊社からのお知らせになりますが、年賀状は今後は控えさせて頂くことにしました。
年賀状を送って頂きました方には、電話での挨拶とさせて頂きます。
どうぞ宜しくお願い致します。
ぼったくり鍵屋が活発化
さて今回のお題は、最近関東で派手に活動している【ぼったくり鍵屋】について。もう弊社のあるある投稿になりつつあります。
定期的に注意喚起をしていますが、やはりぼったくり鍵屋はいつまで経っても消えませんし、消えたと思ってもすぐに湧いてきます。
相談が3日で2件
実は今週、『とある鍵屋にぼったくりされました』と相談の電話が3日で2件ありました。その内の1件は私(小川)が現場対応し、もう1件は相談のみのお電話。
それぞれのお客様にその鍵屋の会社名を聞くと同じ会社名で、ホームページを確認したところ東京都中央区が拠点になっています。
関東の鍵屋さんであればピンときた人も多いのでは無いかと思います。
被害内容
実際の作業内容と金額ですが、1件はYKK&ALPHAのピタットキー同一の破壊解錠&交換。費用は約¥30万円。
もう1件は電話対応のみで詳しい型番は不明ですが、ドアスコープからのサムターン回しで約¥10万円。
ちなみにこの会社のホームページは解錠¥2,200円〜の表記で、どちらのお客様も電話による料金案内は無かったとのことでした。
1件は弊社が対応
約¥30万円の見積りを提示された現場(YKK&ALPHAのピタットキー同一の破壊解錠&交換)は部品取り寄せが必要と言われまだ完遂前だったので、変わりに部品を在庫している弊社が現場へ行きました。
で、玄関を見てびっくり。
ドアは切削油と思われる油でベタベタになっており、玄関前は折れたドリル刃や鉄粉が大量に散乱。プッシュプル部分も油まみれで鉄粉がくっついて悲惨な状況。
ちなみにまだ築数年の新しい戸建てです。
あまりにも悲惨な状況だったので、鍵交換とは別に私が責任を持ってドアの油もドア前もプッシュプルも掃除しました。
またプッシュプル本体の一部もドリルで削った傷跡がありました。これ直すとなるとプッシュプル本体の交換が必要です。
あまり他社の技術や作業内容について言いたくありませんが、せめて自分で汚したものについては自分で掃除して下さい。当たり前ですがそれも仕事です。
部品が届く数日後に掃除をやる予定だった?次の現場の時間が押していた?
知らんわそんなん。お客様は毎日玄関開けるねん。なんで毎回手に鉄粉付けなきゃならんねん。アホか。
と、私じゃない誰かが言ってたので、文句があるならその誰かにお願いします🥺
作業後の見積りが特徴
今までのぼったくり鍵屋はホームページや電話でははっきりと料金を伝えず、作業前に料金案内してから作業ってのが一般的でしたが、この会社は作業後に料金案内をするのが特徴です。
もはや見積りになっていません…
錠前プレートに刻印された型番で料金が変動するらしいのですが、ドアが閉まっていると型番が見れないため作業前の見積りは出来ないそうです。
それっぽいこと言ってますが、事前見積りできないならそのプレート見て見積るって方法は止めた方が良いと思います。
クーリングオフの対象になる可能性大
全ての案件を同じようにしているのかは不明ですが、作業完了後にプレート見て見積りして請求ってパターンであれば、完全に訪問販売の部類に入ります。
よってクーリングオフできる可能性大です。
下に消費者庁が公開しているPDFファイルの一部を載せます。

ウェブサイトの安価な料金を見て依頼し、作業後に高額な作業料金を請求された場合は、通常通りクーリングオフが認められるとされています。
解錠依頼の場合は緊急性が高く、後日クーリングオフをしても既に目的達成済という特殊な状況になりますが、クーリングオフの対象になりたくないのであれば対策するのは業者側。
消費者側は気にせずクーリングオフをして下さい。そして万が一無理と断られたらすぐ消費者センターにその旨を伝えて下さい。消費者センターの方が動いてくれます。
業者側はクーリングオフの対象になりたくないのであれば、ホームページでも電話でも消費者が見て分かるような料金案内をして下さい。
現場で料金が何倍も跳ね上がるからクーリングオフの対象になるのです。
一般人が見て分からない料金表は意味ない
今回問題となっている鍵屋もそうですが、近年、専門業者だけが見て分かる料金表を掲載している会社が増えました。
揉めた時にウェブサイトで細かい料金表を出しているとしたいのでしょうが、一般人が見て理解不可能な料金表は意味がありません。個人的にはここの部分も今後の景品表示法の争点になると予想します。
特に今回はプロである鍵屋が現場に来て、解錠後でないと型番不明で見積りできないとしているのであれば、一般人が事前に見積りを把握することは不可能でしょう。
ちなみに問題となっている会社のウェブサイトの料金表ページですが、重すぎるのか何かのシステムエラーなのか現時点では開くことが出来なくなっています。(2025年12月5日時点)
これでは料金表を掲載していないのと同じです。既に消費者センターの方も認知していますので、早急に復旧することをお勧めします。
¥2,200円〜の表示だけはやばいです。
少し前に問題となった鍵屋と関係あり
立て続けに同じ会社に対する相談があったこともあり、ネットやXで個人的に調べてみたのですが、まああれこれ書かれていました。
んでいろいろ調べていたところ、去年、京都にあるNPO法人に差止請求書を送付された会社となんだか似ています。
NPO法人→京都消費者契約ネットワーク様
サーバー情報の照会をしたところどちらも同じサーバーを使っていましたし、断定的なことは書けませんが無関係ってことは無いのかなと。
被害に遭わないために
鍵屋によるぼったくり被害に遭わないために!という記事や注意喚起を過去に何度もしてきましたが、いつまで経ってもなくならないこの現状。
今回またここで書いたとしても、結局見に来る方は被害者や同業者であり、急いで鍵屋を探している人の目には留まりません。
掲載元の規制が必要
まさに昨日ベルキーレスキューさんともやり取りしていましたが、被害を減らすには掲載元であるグーグルやヤフーの広告(スポンサー)欄を大元が規制するしか無いのかなと。
※ぼったくり鍵屋の受注元はほぼグーグル&ヤフーのスポンサー広告です。
消費者センターへのクレームが100件超えたら問答無用で掲載出来ないとか出来れば良いのに。
ん、あ、でもそうすると、SEOにがっつりお金掛けて掲載順位が高いぼったくり鍵屋も出でくる?
法律のプロに動いてもらう
それか上で触れたNPO法人が出した差止請求書ですが、法律に詳しいプロの方々に動いて頂くのが1番効果あるのでは?
と思ってサイト内を調べたらありました!情報提供フォーム。
専用フォーム→NPO法人 京都消費者契約ネットワーク様の情報提供フォーム
不当な契約をしていると判明すれば、それらを中止・是正するよう事業者に対して申入れをしてくれるそうです。素敵!
被害に遭った方は消費者センターに連絡してクーリングオフの手続きをするのと、新たな被害者を増やさないために情報を提供しましょう!
ただ1点!今回問題となっている鍵屋の領収証に記載された消費者センターの電話番号は偽物です。これも不当表示なので通報しましょう。
正しい消費者センターについてはご自身でネット検索するか、以下のリンクから飛べます。もしくは消費者ホットライン【188(いやや)】に局番なしで発信するのが間違いないです。
急いでる時こそグーグルマップの口コミを見て!
被害に遭った方は2度と鍵屋なんて利用しない。と思っているかと存じますが、日本全国どこの都道府県にも真面目で技術があって対応の素晴らしい鍵屋さんはいます。
そしてそんな真面目で対応が素晴らしい鍵屋さんは当たり前にグーグルマップの口コミ評価が高いです。
逆にぼったくり鍵屋の評価は当たり前に低いかページを削除してます。
ホームページ内の自分で操作可能な口コミ機能と異なり、グーグルマップは外部の口コミ機能のため信用度が高いです。
稀にグーグルアカウントを大量に作って自作自演の口コミをしたり、口コミ代行業者にお金を払って高い評価だけしてもらう(ヤラセ・ステマ)業者もいますが、そういったとこは高評価と低評価が入り混じった変な状態になります。
ちなみに、自作自演も代行業者もグーグルのガイドライン違反になりますし、2023年10月に施行された改正景品表示法によりステルスマーケティング(ステマ)広告は違法とされています。
不当表示に該当するため、もし見つけた場合は通報しましょう。グーグル側もアカウント停止等の措置をしてくれます。
グーグルマップに書かれている口コミ全てを信用するのはやりすぎですが、何社か見比べることでぼったくり鍵屋と真面目な鍵屋さんの差が見えてくると思います。
長くなってしまいましたが、ぼったくり被害に遭われた方の参考になれば幸いです。
また他社とは言え、鍵屋がご迷惑をお掛けし申し訳ありません。同業者として、今後もぼったくり鍵屋の撲滅に向けて活動する所存です。



