日本ロックセキュリティ協同組合に参加したら場違いだった

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こんにちは、出張専門鍵屋KOロック「ケーオーロック」です。

気持ち的に落ちすぎて病みそうなので、今回は自分の気持ちを落ち着かせるため自分のために書きます。

ばーと書くので読みづらいと思います。

 

日本ロックセキュリティ協同組合への加盟

実は数ヶ月前、仲良くして頂いている鍵屋さんと話している中で【日本ロックセキュリティ協同組合】の話になり、紹介して頂く形で加盟店となりました。

日本ロックセキュリティ協同組合は全国で唯一、【内閣総理大臣認可】の非常に大きい組合です。鍵屋さんで知らない方はいないと思います。

弊社のようなレスキュー鍵屋というよりも、工事をメインに活動されている全国の鍵屋さんが加入している印象です。

加盟店になった理由は全て自分のためです。肩書きが強くなるのもそうですが、工事の技術や知識を身に着けたり、ドアの設置やインターホン設置など弊社が対応していない作業を組合の方々と紹介し合える関係を構築しようとしました。

お客様のためというのは表面上で、会社を少しでも大きくする目的(欲)で入りました。

完全に別世界

組合に入った第一印象は、完全に別世界だなと。

中二病でただただ恥ずかしい限りですが、私はブログやSNSを日々発信していたこともあり、知名度・認知度は少しずつ付いてきたものと錯覚していました。

しかし組合の中の方での弊社の知名度は完全0。弊社のことを認知している鍵屋さんはどこにもいませんでした。

入ってみて組合の方々は組合員同士で強い絆があることを知りましたが、組合員以外の鍵屋さんの情報が入ってくることは当たり前ですが無く、レスキュー系と工事系の鍵屋さんの間に深い境界線があるように感じました。

必要な倫理講習

組合の方々は本当に素敵な人ばかりで勉強にしかならなかったのですが、組合員でいるためには「倫理講習」を定期的に受講する必要があります。

倫理講習の内容は主に鍵屋としての立ち振る舞いについてで、自分を律し模範となる鍵屋でありましょうといった内容。

日本最大の鍵屋の組合である以上、倫理講習の内容は痛いほど分かりますし、存続する上で絶対に必要なことだと思いました。

しかしその中で1点。「技術内容を安易に公開しない」といった一文があります。

倫理講習の数多ある中の1項目で私が黙っていれば何事もなく通り過ぎるだけでしたが、私は正直に『同業者に向けた情報を常日頃から開示している旨』を伝えました。

私はレスキュー鍵屋の世界しか知らずここまで来てしまい、開業当初から今に至るまで「全国のレスキュー鍵屋の先駆者様」たちの情報に助けられここまでやってきました。

私が過去に助けられた分、恩返しとまでは言いませんが、鍵屋さんなら現場で解決できるだろうといった「情報」は無償で開示しています。

例を上げると「ピッキングの解錠方向や施錠方向・特定車種の段差情報・各メーカーのピッキングについて」

同業者であるからこそ分かるであろうと思って今まで書いてきましたが、誰でも見れる状態でセンシティブな情報を開示しているのはよろしくないと指摘されました。

一般の方は見れないよう同業者のみ見れるようにとアドバイスも頂きましたが、弊社は一般の方からの依頼で活動しているレスキュー鍵屋。非公開のサイトにしたら100%弊社は潰れます。

またピッキング作業や破綻作業中は、一般の方に見せてはいけないとあります。

指摘内容や理由は理解しかありません。悪い人が真似したら大変です。が、それと同時に正直一般の方が見て何が分かるのと思ったのも事実です。

解錠方向や施錠方向はそもそもの技術あってのことですし、必要な段差はキーマシン・サンプルキー・ブランクキーを所持して一定の技術あってこそ。ピッキングを見せることの禁止も、一般人が作業員のその背中を見て何ができるのかと思いました。

むしろピッキング作業においては簡単に開くことをお客様に見せることで、既存の鍵は防犯性が低い、早く交換しないと危険であることを知って頂く上でも必要な行為と思っていました。

しかし全国最大の組合である以上、言っている内容も何かが起きるのを事前に防ぐためにはどうしても保守的になるしかないのも理解できます。

実際組合の鍵屋さんの大半は工事をメインに活動されており、ホームページを見ても弊社のような情報を掲載しているところはどこもありません。

弊社が場違いだなと感じました。

初の顔合わせで退会

昨日は初めてのブロック大会と倫理講習で仕事を1日相方スタッフにお願いして参加してきたのですが、途中から自分1人が場違いな所にいる感覚が際立ち泣きそうになりました。

耐えきれず途中で嫁や相方スタッフに電話で相談もしましたが、2人とも優しいから無理すんなって。

状況的に弊社が取れる選択は3つ。

  1. 健全な組合員であるためにホームページ編集
  2. 肩書きを保持するため幽霊組合員となる
  3. 組合の脱退

①は会社が潰れるため②が理想ですが、自分の性格上これができない。肩書きを保持するために倫理に反したことをしている自分を保てない。

てか②のタイプは嫌い。

結果、③の脱退を決意してその旨を伝えました。

組合の方々はみんな素敵でした

誤解しないで頂きたいですが、組合の理念も倫理も理解できますし大きくなる上で必要なことだと思います。

1人ぼっちの見ず知らずの自分に皆とっても優しく接してくれるし、こういう世界があることをもっと早く知りたかったと思いました。もっと早い段階で皆さんと出会いたかったです。

弊社のような情報発信をしていない全国の鍵屋さんは、日本ロックセキュリティ協同組合に入ることを強く勧めます。全てにおいてプラスに働くと思います。

私はあまりにも真逆の路線でここまで来てしまい、私が留まることはこの組合にとって悪影響になると感じてしまいました。

私の存在が迷惑になると知った状態で一緒に活動はできません。全て私に非があります。

みんなごめんなさい!

組合に弊社を紹介してくださった鍵屋様、今後の会社のためにと送り出してくれた相方スタッフ、ブロック大会で気にかけて下さった鍵屋様、倫理講習で指摘して下さった鍵屋様。

結果的に全員を裏切るような形となってしまい、本当に申し訳ございません。

昨日は懇親会まで参加する予定でしたが、あまりにも自分の立ち位置が場違いであることを思い知らされ、ごめんなさいして会場を後にしました。精神的にも限界でした。

全て私が悪いのに皆優しいから逆につらい。子どもの頃のように怒られた方がよっぽど楽です。

工事系とレスキュー系の溝

弊社は加盟店となって速攻脱退する道を選びましたが、実際に組合に一度入ってみて工事系とレスキュー系の間に強い溝があるなと感じました。

どちらかがどちらかを嫌っているとかそういうことでは無く、そもそもお互いの存在を認識していないという感覚。

自分には到底無理でしたが、誰かがその溝を無くせたら「鍵屋」という職種がもっと日本でも確立されるのかなと思いました。

精神的にからだと思いますが、熱出て死んでるので月曜も熱下がらなかったら休みます!

 

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