こんにちは、鍵屋KOロック「ケーオーロック」です☆
前回の投稿の軽い続きになりますが、先日とある鍵屋様から業務提携に関するお話を頂きました。
しかし現時点で弊社は新規にどこかと提携を結ぶつもりはありません。お金が発生しないならいつでもウェルカムですが、今は自社請けと開業当初からお世話になっている唯一の元請け様のみで楽しく仕事をやらせて頂いています😁
受け口が広くなるのは良いことと思いますが、うちは当初広くしすぎたことでトラブルが増え、ほぼ提携を切らせて頂いた過去があるとです(TT)
バーグマンの鍵をなくしたトラブル
さて今回は、【スズキ バーグマン】の紛失キー作製に出張してきましたのでその紹介✍
鍵を0から新しく作製して頂く場合はいくら掛かりますか?場所は○○市です。
搭載されていなければ出張費を含めた総額¥○○円です!
鍵はイモビライザーが入っていないシンプルなギザギザした形状です。
その金額であればこれからお願いします!
簡単に上記の流れからご成約頂きました。ありがとうございます(^^)
そんな今回の【バーグマン125】がこちら!
- メーカー:スズキ
- 車種:バーグマン125
- 鍵穴:ギザギザの刻みキー
- 防犯:イモビライザーなし
※バーグマン125EXは2023年3月に販売開始
バーグマン125はタイ生産?
現場到着後、とりあえず鍵穴を覗いて『あれ?』と違和感。ディスクが3枚ずつ交互に入っています。
過去に作業したアドレス110「インドネシア生産」に似ています。もしかしてバーグマンもスズキの名前を使いつつ実は海外生産??
お客様に確認すると、『あ、これアドレスの姉妹車らしいですよ♪』とのこと😱
これは後で調べて知ったのですが、新型アドレス110がインドネシア製造なのに対し、バーグマン125はタイ製造になっていました。
もうスズキの他国製造は外車料金の扱いにしたい(TT)
上の写真は今回撮影した実際のイグニッションシリンダー。鍵穴のすぐ近くにある「PUSH SHUT」ってボタンを押すと鍵穴を隠すシャッターが『カシャッ!』と閉まるそう☠️
バーグマン125の鍵情報|同業者向け
ここから先は同業者である鍵屋さん向けの情報です。
今回のお客様から『何で自分で調べた情報を無料でライバル会社に教えるの?絶対有料にするべきだよ!教えないで他社が出来なきゃ次も仕事に繋がるじゃん!』と、ごもっともな事を言われましたm(_ _)m
しかし僕も相方スタッフも自分達の中で公開して良い情報と駄目な情報があって、これは公開した方が良いと思いました。あと備忘録として残すことで、自分が読み返したときに思い出しやすいってのもあります😅
ただ情報といっても大したものじゃないのでそんな期待しないで下さい💦弊社が持ってる材料と道具の場合です!
使用するブランクキーやサンプルキー
●スズキ バーグマン125の鍵情報
- ブランクキー:M422(キーヘッドを要加工)
- サンプルキー:F5番(ピッチはぴったりだが位置はインプレッションで要確認)
- 段差:4段差「覗きではL(ロウ),M(ミドル),H(ハイ)のみ確認可能」
- 削る深さ:0.6刻み(多分?)
※新型アドレス110と同じV263やM416は挿さらない
M422のキーヘッドを加工
アドレス110の姉妹車ってことからすかさずV263&M416を試しましたが、キーウェイの違いから挿さらない。
で、弊社が在庫しているブランクキーを1本1本試したところ、M422番がジャストフィット。しかしイグニッションのON・OFFは問題ないのですが、ハンドルロックを掛ける際にキーヘッドが数mm当たるためキーヘッドを下の写真のように少し削る必要があります。
キーマシンで削ってヤスリで滑らかにしました。
正確にはハンドルロックが掛かっている状態からOFFの位置へ回す際はキーヘッドが当たりませんが、OFFの位置からハンドルを掛ける際にキーヘッドが当たりました。
弊社が知らないだけで新しいブランクキーの型番が出てたらすみません💦
仮データで削る
段差の読み方はアドレス110と同じで最初にL,M,Hだけ読み取ります。
●L「1or2」
●M「2or3」
●H「3or4?」
ピッチはこれまたアドレスの時と違いましたが、使うサンプルキーはF5番でいけました。インプレッション等で1番ピンの位置だけでも分かればいけます。
後は読んだL,M,Hの低い方で削り、回らなかったらそこからインプレッションをして徐々に深くしていけばいけると思います!
ピッキングで回せちゃえばそのまま段差読むのもありかと思いますが、奥行きがあるためテンションも引っ掛けづらいです💦
3段差の可能性も0ではない?
実は今回、L,M,Hのそれぞれ低い方の段差で試し切りしたらそのままスカスカ回っちゃいました😅ラッキー♪
しかしこれによって本当にL,M,Hだったのか分からなくなりました💦何故ならホンダのように最初から3段差の正解が出ていた可能性があるからです。
インプレッションの跡が付かない感覚はアドレスと酷似していたため恐らく4段差だとは思いますが、今回は3段差で完結!
イモビライザーは搭載されていないためエンジンも問題なく始動してます😉
この情報が役に立つか分かりませんが、もし現場で当たってハマった際は試してみて下さいm(_ _)m
費用・作業時間・出張エリア
【スズキ バーグマン125】の鍵紛失によるキー作製に掛かる費用や作業時間は以下の通りです。
●費用:総額¥1万5千円〜¥1万8千円+税
●作業時間:約30分〜2時間(今回のデータが使えるか使えないかで時間が変わります)
●対応エリア:千葉県|茨城県|埼玉県の一部
※出張エリア・夜間早朝で費用に幅があるため、確定金額は電話にてお問い合わせください。
スズキの一部バイクは0から鍵を作る難易度が高いですが、お時間さえ頂ければ確実に作製できます!
お困りの方はお気軽にお問い合わせくださいませ🙇