こんにちは、鍵屋KOロック「ケーオーロック」です☆
先週今週と立て続けに業務用金庫(テンキーとダイヤル)の破壊解錠をしてきたのですが、身体中がバキバキであります。
しかしうちの仕事って筋肉痛になることがあまり無いからか、なんだか仕事したって実感があってこの疲労感が愛おしい!ポジティブ過ぎ?
新型アドレス125に遭遇
さて今回は、ちょいと難易度高めな作業に出張してきましたのでその紹介✍
その難易度高めな作業とは、金庫でもイモビライザーでも無いスズキのバイク【アドレス125】のキー作成。
先週だかも2番手だか3番手だかで新しい【カワサキ ニンジャ】の鍵作成に行ってきましたが、今回のアドレス125も3番手。最近のバイクはどんどん面倒に難しくなってきています💦
今回実際に作業したアドレス125がこちら。
- メーカー:スズキ
- 車種:アドレス125
- 年式:令和4(2022)年10月から生産販売
- 型式:8BJ-DP12H
- 鍵穴 :ギザギザの刻みキー
- 防犯:イモビライザーなし
- 備考:フロントにUSBソケットが装備
- 製造国:インド
※新型アドレス125は2022年10月に生産販売が開始されましたが、今回のは2023年モデルだそうです。
作業の流れ
ここから実際の作業の流れを紹介していきます。
ブランクキーが無い
現場到着後、とりあえずブランクキー(削る前の元になる鍵)を片っ端から試しますがどれもしっくりこない。
後日調べたところ、新型アドレス125のブランクキーはM番では未だ生産されておらずV番でのみ出てました。海外生産(今回はインド)のバイクはM番よりもV番が強い印象です。
ブランクキーM422を加工
今回弊社が在庫しているブランクキーはどれも挿さらなかったため、挿さるブランクキーを加工する作業からスタート。
で、今回使用したブランクキーはM422番。こちらもスズキバイク用の型番ですが、そのままでは使えないため下の写真のように加工。
※鍵足(ギザギザ)部分は防犯上の都合からモザイク加工してます。
新型アドレス125は奥行きが他のスズキバイクよりも長いため、そのままだとキーヘッドがぶつかって使えません。
よってキーヘッドの下側を削り落として滑らかにする必要があります。また今回相方スタッフが対応してくれたのですが、キーウェイも少し広げたらジャストフィットしたと言ってました👀
とまあ上の写真のように加工し、ようやくスムーズに挿さるブランクキーが完成。
段差がはっきり出ない
挿さるブランクキーが完成したら、後はいつもの用に鍵穴(シリンダー)を覗いて段差データやピッチデータを収集!の予定でしたが様子がおかしい。
はい。実はこの新型アドレス125は、過去に掲載した【新型アドレス110の紛失キー作成】と同じで段差データがはっきり出ない仕様。
L(ロー),M(ミドル),H(ハイ)しか段差が出ないため、はっきりとした段差を特定するにはピッキングで鍵穴を回すかインプレッション技術が必要不可欠なのです。
ちなみに今回相方スタッフは、インプレッションで細かい段差データを収集したとのことでした。
押し回しピッキング・インプレッションどちらも苦手な鍵屋さんだと、ブランクキーを持っていても正直この新しいアドレス125のキー作製は難しいと思います。インプレッションの跡も出にくいです💦
とまあそんなこんなで段差データの収集が完了し、無事にスカスカ回る鍵が完成👍
エンジンも問題なく始動しました👍
スズキ バーグマンの鍵データと一緒?
このブログを書いている途中で気付いたのですが、作業内容が過去の【スズキ バーグマン125のキー作成】と酷似していました。
M422番を加工しているところや段差が出ないところまで一緒。しかしバーグマン125の時はキーウェイ加工をしていない。
ブランクキーのメーカーによる誤差?バーグマン125は僕が対応し、今回のアドレス125は相方スタッフが対応したためなんとも判断が難しい。
製造国がそれぞれ違うのもちょいと気になる…
- 新型アドレス110:インドネシア
- 新型アドレス125:インド
- バーグマン125:タイ
てか何でこんないろんな国で作ってるのや!年式の新しいスズキバイクは多国籍です。
現場でM422番を使って試される鍵屋様は、【バーグマン125】の記事の方がより細かく情報を書いていますのでそっちも見て試してみてください🙇
そしてもし情報が違っていたら怒らないでこっそり教えて下さい👀
費用・作業時間・対応エリア
アドレス125の鍵を紛失した時のキー作成に掛かる費用や時間は、生産時期によって変動します。
●出張費や夜間料金
柏市&流山市:¥0円
上記以外のエリア:弊社(千葉県柏市西原)から片道1kmにつき¥100円+税
夜間料金(21時以降):別途¥5,000円+税
●作業料金「2022年9月まで」
金属キー作製のみ:¥1万3千円+税
シャッターキー作製のみ:¥1万円+税
金属キー&シャッターキー作製:¥1万8千円+税
●作業料金「2022年10月以降」
金属キー作製のみ:¥1万6千円+税
シャッターキー作製のみ:¥1万円+税
金属キー&シャッターキー作製:¥2万1千円+税
●作業時間
作業時間は使われている型番で異なり、早ければ15分〜20分。難しいタイプは1時間〜2時間掛かる可能性があります。
●出張対応エリア
千葉県|茨城県|埼玉県の一部
一昔前だとバイクの中でカワサキが特殊枠なイメージでしたが、近年はスズキが完全な特殊枠です。個人的な感覚ですが。
対応していない業者さんも増えつつありますので、他社様に断られた方もまずはご相談頂ければと思います。
多分作れます!!