こんにちは、出張専門鍵屋KOロック「ケーオーロック」です!
今回は【鍵屋KOロックのリアル】第7弾!
まず!いきなりですが、私は技術こそ普通ですが、お客様に対する姿勢(電話対応・接客対応・言葉遣いなど)はそれなりに意識していますしちょいと自信があります。
大学生の頃にアルバイトしていた某ピザ屋さんの接客部門では、初めて出た大会で関東エリア2位になりました。1位だったらディズニー無料券だったのに…
ん、どうでも良いですって?
鍵屋に対してそこまで丁寧な接客を求めていないお客様も多いのかもしれませんが、弊社はお客様に対する姿勢だけはその辺の業者さんには負けません!!
お客様と喧嘩なんて…
電話の時点で行きたくない
これは弊社がまだ開業して約1年とかなり昔のお話。
当時は自社集客でご飯を食べるなんてのは夢のまた夢だったため、複数の元請け会社様にお仕事を紹介して頂きやりくりしていました。
そんないつもと変わらぬ日の深夜、元請け様から1本の電話が。『エブリィのインロックが入りました。費用と時間を案内してから向かって下さい』ってスタンスの元請け様だったため早速お客様にTEL☎
私『紹介頂きました鍵屋でございます。◯◯様でお間違いなかったでしょうか?』
お客様『そうだよ。早くしろ。もう電池切れっから。◯◯駅のロータリーいるから早く来い。』
私『◯◯駅ですと約30分ほど掛かります。また費用についてですが、今の時間帯ですと夜間料金も掛かるため、』
お客様『バカか?電池切れるって言ったろ。すぐ向かえ。』
そして電話を切られました…
んー、えー、あー
行きたくない😭
『バカって言う人がバカなんだよ』と母親が昔よく言ってたの思い出しました。
こんな現場は自社請けだったら100%出動しません。現場でトラブルになるのが目に見えていますもん💦
元請け様に電話して『このお客様は対応できない』と言うか迷いましたが、距離もそこまで離れていないしキャンセル上等!てな気持ちで嫌々現場へ。
お客様と大喧嘩
指定された◯◯駅のロータリーに着いたものの、お客様の姿もエブリィも無い。
電話しても既に電池が切れたのか繋がらない。
仕方なく駅周辺を歩いて探していたら、とある居酒屋の前にエブリィを発見!と同時に居酒屋からいかつい男性が2人出てきました。
私『◯◯様ですか?』
お客様『遅えよバカ。何で開けねえで待ってんだよ。さっさと開けとけよ。』
お連れ様『こいつ使えねえっすね』
私『申し訳ございませんが、お客様とエブリィの関係性を確認してからでないと解錠は出来ません。お車の名義人様はお客様でしょうか?』
お客様『あーだるい。もうお前良いわ。道具だけ貸せ。俺が作業すんなら関係ねえだろ?あとお前は作業しないんだから金は一切払わねえから。』
私『いや、道具は貸せません。また鍵に関する法律もあり、一般の方がピッキング道具を所持することは法律に違反します。お金も払って頂かないと困ります。』
お客様『おいこらてめえガタガタ言ってんじゃねえぞ。ボコしちゃっても良いんだけど。裏連れてくぞこら。』
お連れ様『大人しく言う事聞いてりゃ良いのにとことんバカだなお前は。頭悪すぎ。』
。
。。
。。。
プツン…
私『こっちが下手に出てたら何だあんたら2人揃って良い大人が。お客様である以上はこっちも丁寧な姿勢を徹底するけどもうあんたらはお客様では無い。ただ喧嘩ふっかけてくる輩だろ。あとボコすってのは脅迫罪で金払わないなら営業妨害ね。ボコすなら裏とか良いから今ここで殴れよ。そんな勇気も無いくせに結局口だけだろ。あんたらみたいなタイプが心底嫌いだよ。』
輩&連れ『ぶっ◯すぞこの野郎!てめえ誰に喧嘩売ったか分かってんだろうな?後悔させてやるよ!』
チューする位に顔を近づけてくる2人の輩。
私『だから分かったから早くやりなよ。こっち手出されるの待ってるよ。結局あんたらはそうやって金払いたくないからいつも2人揃って業者や店員を脅してるんだろ?1人じゃ何もできないんだろ。どんだけ情けないことしてるの?恥ずかしくて外歩けんわ。手出すなら待つけど凄んで来るだけなら時間の無駄だから帰るよ。どうする?』
輩&連れ『ダメだこいつ。面倒くせえわ。だるいから帰れ』
私『失礼しまーす』
と、結局殴られずに済みました。あー怖かった。本当に殴られたら泣いてたよ。途中からずっと手震えてるよ。
私が知ってる私の一番嫌いな部分が出てしまいました。自分だって喧嘩する勇気もないくせに、あまりにも理不尽なことをされると怒ってしまう自分がいます。
自制心が足りないことが情けない。めっちゃ反省💦でもこういう喧嘩腰の輩が相手の時はどうするのが正解なの?
とか考えながら道具箱を作業車に乗せて帰宅準備をしていたら、輩&連れが走って私の元へ来ました。
反省もあり作業
お客様『あの、ごめんなさい。あなたの言う通り、お金を払いたくないから2人掛かりで脅していました。でも通用しないのが分かりました。今更ですが、ちゃんとお支払いするので作業をして頂けませんでしょうか?インロックして困っているのは本当なんです。』
連れ『いやこんなやつに謝る必要ないっすよ!道具だけ貸せよ。金は払わねえからな?』
私『こちらも感情的になり汚い言葉遣いをして申し訳ございませんでした。反省しています。しかしお連れの方がまだお怒りのようなので、このお連れの方をどこか私が見えない位置で待機させてくれるなら作業します。』
連れ『おうこらてめえまだ分かってねえな?本気で殴るぞこら?』
お客様『◯◯(お連れ様の名前)!お前もうあっち行ってろ!もう良いから。この業者さんの見えない場所まで今すぐ行け。早く!』
連れ『はい!🏃💨』
私『ありがとうございます。これで作業できますが、さっきの件もあってお客様のことを正直信用していません。店員や作業員を脅す行為はやはり人として最低ですし。作業後にやっぱ払わないと言われたら困るので、作業前に全額払って頂けますか?』
お客様『いやそれは当たり前の主張だよね。本当に申し訳なかった。身分証も提示するしお金も先に払わせてもらうよ。』
てな感じでさっきまでの喧嘩が嘘のように仲直り。ちゃんとお支払いして頂けたので作業しました🙇
本当はもっとごちゃごちゃしていましたし、私もこんな上手く返せていません。ただその辺り細かく書くと止まらないので省略してます💦
依頼者様=お客様では無い
この1件が私にとっての教訓となりました。それは依頼者様=お客様では無いということ。
依頼者様は依頼された方全てを指しますが、【お客様はサービスを受けその対価を払おうとする人】を指します。これはあくまでも私個人の考え。
今回のお客様は弊社からのサービスを受けることも対価を払うことも拒否したため、私にとってはお客様から輩という存在に変わりました。
しかしその後、謝罪と共に輩からお客様に戻ったため、私も作業員としてサービスを提供しました。
つまり何が言いたいのかと言うと!私は輩と喧嘩したのであって、お客様と喧嘩をした訳では無いのであります!
ん、無理がある?💦
喧嘩腰は損しちゃう
今回のお客様は正直かなり異常なレベルでしたが、同様に凄んで値引きさせようとするお客様は一定数います。
最近は電話の段階で喧嘩腰の方はお断りするため現場へ出動することはありませんが…
ただ、もし現場で凄んできた場合、弊社では絶対に+αのサービスやお値引きはしないと決めています。
スペアキー1本サービスはしませんし、どれだけ求められても¥1円だってお値引きしません。定価で受けた作業だけを淡々とこなします。
逆に優しい人には優しくしたいし、笑顔の人には笑顔を返します。鍵屋だって感情があるんじゃい。