こんにちは鍵屋KOロック「ケーオーロック」です!
今回のグーグルのコアアップデート凄まじいですね。当初発表していた1ヶ月も余裕で超えました。このままだと2ヶ月経過しちゃいそうです。
うちはコアアップデートが終わったらブログを再開しようと考えていたのですが、あまりにも終わらないため大人しく投稿することに🙇
早く終わらないかしら。
宅配ボックスの鍵をなくしたご依頼
さてそんな久々となる今回は、【YKKの宅配ボックス】の鍵を紛失したことによる解錠&キー作成についての紹介です。
数日前に【YKKの宅配ボックスのキー作成】のページを見たとお電話頂きお見積りしたところ、数日後にやはりお願いしますとご連絡頂きました☆
ありがとうございますm(_ _)m
【鍵番号】が分かる場合は、鍵屋では無くメーカーに連絡をした方が間違いなく安く済みます。
メーカーやシリーズによりますが、鍵(キー)・シリンダー表面・宅配ボックスの取扱説明書に【鍵番号】が書いてあれば、その番号からメーカーで新しいキーを取り寄せすることが可能です☝
今回のお客様も鍵番号が分からないか取扱説明書を確認したそうなのですが、番号を記入する前にキーを無くしてしまったとのこと。またシリンダー表面に番号は刻印されていないタイプでした。
実際の宅配ボックスがこちら。
かなり新しい戸建てに設置されており、「インターホン・郵便ポスト・宅配ボックス」が一体となっているYKK製品。
後でお客様が見たというページと見比べてみたところ、過去に作業したのと全く同じ宅配ボックスでした。YKKさんはこのタイプを推している?
拡大したものがこちら。
鍵穴を更に拡大したものがこちら。
※下の写真はクリックで大きく表示できます。
昔ながらのギザギザしているディスクシリンダーやピンシリンダーでは無く、今時のディンプルシリンダーです。しかも2方向では無い3方向タイプ。
ピッキングで無傷開錠
今回、『もしかしたら宅配ボックスの中にスペアキーが入っているかもしれない』とのことだったので、一度ピッキングという方法で鍵を開けることに。
ということで早速『カチッカチッ』とピッキングを開始。前回の作業を完全に忘れていましたが、これディンプルシリンダーで一般的な【左右ピン&上ピン】では無く、【左右ピン&下ピン】なのですね。
逆さタイプはちょいと苦手ですが無事に解錠成功♪傷1つ付いていません👍
これまた忘れていましたが、このタイプ鍵穴を回すと同時に鍵穴本体がピョコンと手前に飛び出してきて、横にあるレバーハンドルも自動で『ガチャッ』と横向きに変わります。
回した瞬間にいろいろ動くからびっくりしちゃいます。
開錠後、お客様と一緒に宅配ボックスの中を確認するもキーは入っておらず。このままキー作成に移行です!
新しい鍵をその場で作成
よくお客様から『元になる鍵が無いとスペアキーを複製することは無理ですよね?』とお問合せ頂きますが、おっしゃる通り元になる鍵がないと複製(コピー)は出来ません。
しかし!複製は出来ませんが、鍵穴内部からデータを読み取り、新しい鍵を作る(生み出す)ことは可能です☝
ということで今回も早速データ収集!
ブランクキーを特定
まずはブランクキー「削る前の元になる鍵」を選ぶのですが、弊社は宅配ボックス用のブランクキーは在庫していません。
理由は各メーカー・シリーズ・年代だったりで細かくブランクキーの型番が分かれるのですが、1つ1つ在庫していたら終わらないからです。
よって厚さや長さなどそれっぽいブランクキーを使います。ちなみに今回は、ちょいと前に新しく在庫することに決めた【F166番】を使用。
※写真をクリックで大きく表示できます。
F166番は本来、SEPA製のディンプルキーの合鍵を削るために作られたブランクキーですが、厚さや長さがYKKの宅配ボックスと相性が良かったです。
必要なデータを収集
ブランクキーを特定した後は、ピンが入っている位置・削る段差・削る深さなどのデータを細かく収集します。
尚、削る位置に至ってはいつも【インプレッション】と呼ばれる方法でデータ収集するのですが、今回は新し過ぎるのが原因なのか全く跡が付かない…
回す力を強くすれば跡は付きそうですが、ある一定以上の力を加えると本体がカクカク動いてしまう。インプレッションはシリンダーの固定が強くないとあまり使えないのです(T_T)
仕方なく地道に距離を計測してデータ取りました。
縦彫りマシンで切削
全てのデータが揃ったら、車に積んでる縦彫りマシンでブランクキーを削っていきます。
データ入力で自動切削してくれるコンピューターマシンがあれば良いのですが、弊社のコンピューターマシンではそれが出来ません。
というよりも僕の作業車にはコンピューターマシンすらありません👀
削り終えたら動作チェック!
ピッチデータにハマって実際はすぐできませんでしたが、最終的にはスムーズに回る鍵の完成です♪今後はこの新しく作成した鍵でご利用できます😉
ありがとうございましたm(_ _)m
費用|作業時間|対応エリア
作業費用
宅配ボックスの鍵を紛失した際の鍵開け・鍵作製に掛かる費用は、使われている鍵の種類で異なります。
●ギザギザの刻みキー
解錠:総額¥8千円〜¥1万3千円+税
鍵作製:総額¥1万3千円〜¥1万8千円+税
●ダイヤル錠
解錠:総額¥8千円〜¥1万3千円+税
●ポツポツ凹みのあるディンプルキー(今回)
解錠:総額¥1万5千円〜¥1万8千円+税
鍵作製:総額¥2万5千円〜¥3万円+税
※出張エリア・夜間早朝で費用に幅があるため、確定金額は電話にてお問い合わせ下さい。
作業時間
解錠作業だけであれば鍵の種類に関係なく約5分〜15分あれば90%以上が完了。
鍵作製に関してはギザギザの刻みキータイプなら約30分〜1時間あれば90%以上が完了しますが、ディンプルキーの場合は事前に読むのが難しいです。
目安として1時間〜3時間あれば大抵は作成できますが、どう加工してもキーのサイズや長さが合わない場合、お時間を頂いても対応できない可能性がございます。もちろん対応できなかった場合は完全¥0円です!
出張対応エリア
宅配ボックスの鍵開けや鍵作製に対応しているエリアは千葉県,茨城県,埼玉県の一部です。
基本的に遠方出張は行っておりません。
他社様に断られた方もお任せ!
ギザギザしている刻みキータイプの開錠や鍵作成であれば、対応している鍵屋さんは多いです。
しかし、今回のようなディンプルキーの開錠や鍵作成だと対応している鍵屋さんは少ないです。弊社も昔は対応していませんでした。
ということで、他社様に断られた方もまずはお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
今回と同じYKKであれば間違いなく対応できますし、他メーカーも宅配ボックスであれば大半は対応できると思います!