車のイモビライザーとは!登録をしないで解除することは可能?

車のイモビライザー解除や取り外しは可能か?電話番号(0120-524-169)➿フリーダイヤルで無料見積り➿

 

こんにちは鍵屋KOロック「ケーオーロック」です!

今回は車やバイクに搭載される【イモビライザー】について詳しく解説していきます。

■イモビライザーって何?
■イモビライザー登録とは?
■登録しないで解除だけはできるの?
モンキーくん(作業員)
モンキーくん(作業員)

一般のお客様からよく質問されるこれらの疑問全てに答えていきます☝

 

イモビライザーとは

イモビライザーの仕組み

そもそもイモビライザーって何?

イモビライザーとは、「鍵やスマートキーのID」「車側に埋め込まれたコンピューターのID」が一致した場合のみエンジンが始動する、自動車盗難防止システムのことを指します。

物理的な鍵を使ったり直結させようとしてもキーと車両のIDコードが一致しない限りエンジンがかからないため、自動車盗難のリスクを大幅に減少させます。

現代の自動車盗難防止技術の中核と言えます。

尚、よくボタンで鍵の開け閉めを行うキーレス(リモコン)機能や、不正開錠された際に鳴り響く防犯(セキュリティ)アラームのことを【イモビライザー】と認識されている方がいらっしゃいますが、それらは全く異なる機能です。

今後はイモビライザーの搭載が義務化?

近年は軽自動車・トラック・バイク・重機など、あらゆる車両にイモビライザーが搭載されていますが、日本ではまだイモビライザーの搭載が義務化されていません。

EU諸国では1990年代後半からイモビライザーの搭載が義務化され、普及率はほぼ100%。盗難被害をピーク時から約半分まで減少させるほど効果を発揮しました。

日本政府は2015年に『イモビライザーの義務化について検討する』と発表しましたが、その後については現時点で進展なし。

イモビライザーの搭載は車両の価値上昇にも直接繋がるため、慎重になっているものと予想されます。

イモビライザーの登録とは?

イモビライザー登録とは、キーと車両のIDを認証させる作業を指します。

メーカー・車種・年式によって登録方法は様々で、専用の登録機で簡単にできるタイプもあれば、車体からイモビライザーコンピューター(ECU)を取り出し、小さいチップから直接データを読み込んだり書き込んだりが必要なタイプもあります。

またイモビライザー登録の際にパスワードが必要になるタイプや、何回か登録を間違えると自動的に登録が不可能になるタイプも存在。

ディーラー様によるイモビライザーの登録方法も各メーカー異なり、レクサストヨタの場合は新品コンピューターへの交換が必須作業です。

1つでもエンジン始動可能な鍵がある場合は、コンピューターを交換すること無くスペアキーを追加登録できます。

イモビライザーの解除

イモビライザーを外して解除することは可能か?

まず結論から申し上げます。

イモビライザーを外して解除することはできません。

車の配線や電圧&コンピューター系の電気系統を完璧に熟知している超スペシャリストなら不可能ではないかもしれませんが、私は未だかつて見たことも聞いたこともありません。

イモビライザーは車内の様々な電子系統と連動(同期)しているため、コンピューター「ユニット」を取り外したとしてもエンジンは決してかかりません。

ちなみに車種や年式によりますが、近年のイモビライザーコンピューターはハンドル・メーターパネル・ダッシュボード等を脱着した奥深くに眠っているため、簡単に取り外すこともできません。

イモビライザーコンピューター「ユニット」を車体から取り外した様子
イモビライザーコンピューターを車体から取り外した様子

イモビカッターによる解除とは?

2010年代、日本で【イモビカッター】を使った自動車の盗難被害が相次いで報道されました。ご存知の方も多いと思います。

名前の影響からイモビライザーをカット(解除)してるように聞こえますが、実際は解除している訳ではなく、車両側のイモビライザーデータを初期化しているだけです。

初期化された状態で同じIDのキーを使って特定の動きをすると、車によってはそれでイモビライザー登録が完了しエンジンが始動しまうのです。

本来は鍵屋や自動車整備工場が使用するアイテムですが、窃盗団はそこに狙いをつけ利用しました。

最近の車両はメーカーが対策したことで、イモビカッターを使っても初期化されることはありませんが、別の窃盗方法が次から次に出てくるため、時代に応じた盗難防止対策が必要と言えます。

イモビライザー解除を実際に試みたお客様

過去の案件ですが、【スズキ ランディ】のイモビライザー解除をご自身で試みたお客様がいらっしゃいました。

ランディは3台目までは「日産 セレナ」、4代目は「トヨタ ノア」のOEM車両

現場に到着して撮った写真がこちら。

鍵穴周りのケーブルが全て断線した状態
鍵穴周りのケーブルが全て断線した状態

どこもかしこも配線ケーブルが切断されています。事前の電話ではこんなこと一言も聞いていないとです…

お客様!事前にこういう事は言って下さいよー(TT)

とりあえず現場で依頼者様に話しを伺うと、多少車の知識がある知人がイモビライザーの解除?取り外しをしようとした結果こうなったらしいです…

壊れているとイモビライザー登録はできない

ソレノイドのプラスチック部分も分解され過ぎて元に戻せなくなっていますし、ヒューズもあちこち飛んで壊れています。

単純な鍵を紛失したことによるイモビライザー登録で終わる予定でしたが、配線ケーブルが20本近く切断されて通電しませんし、この状態ではイモビライザー登録は不可能です。

完全にお手上げ状態のためディーラーさん行きです。何ヶ所の部品を新品に交換し、費用や納期がどれほど掛かるのか検討も付きません。

ただ!お客様はディーラーさんであちこち交換してお金掛かる位ならもう廃車にすると…

んー。少し悩みましたが、どうせ廃車にしてしまうならダメ元であれこれやってみましょう😅

完全に壊れてしまった車両

作業に入って約5時間

切断されたケーブルを1つ1つ繋ぎ、飛んだヒューズを新品に入れ替えることでなんとかソレノイドの解除まで成功♪

しかし!ここから何度イモビライザー登録をしても一向にエンジンが始動しません。登録が完了するとイモビライザーマークは消えるのですが、再度鍵を挿すと何故かまた未登録状態に💦

また事あるごとにヒューズは飛ぶし、換えの部品も底を尽きたのでここでギブアップ。

結局5時間かけて新品部品も使って出来る限りのことをやってみましたが、エンジンがかかっていないので費用は¥0円

現場がちょいと遠方だったため、高速道路やガソリン代も含めると大赤字です(TT)

このランディは廃車になるのでしょうか…

イモビライザーの解除は逆に費用が高くなる

本来であれば何の問題もない作業の1つでしたが、今回はかなりのイレギュラー案件に。

少しでも価格を安くしたくてイモビライザーを解除したり外したりしたいお気持ちは分りますが、搭載車の場合はイモビライザーコンピューターを取り外したとしてもエンジンは決してかかりません

また解除しようと配線や精密部品を弄り壊してしまうと、本来できるはずのイモビライザー登録もできなくなります。

壊れてしまうと各種コンピューターやユニット交換が必要になり、安くしたいはずの費用も逆に高額になってしまいます。

●まとめ

イモビライザー搭載車両の鍵やスマートキーを全て紛失した場合、エンジンを始動させるには専用機械を使ったイモビライザー登録が必須。

イモビライザーコンピューターを取り外したりケーブルを切断しても解除されませんので、決して試さないようご注意ください。

車のイモビライザーだけ取り外すことはできない
車のイモビライザーだけ取り外すことはできない

 

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