こんにちは鍵屋KOロック「ケーオーロック」です!
4日間の夏季休業が終わり、本日から通常営業に戻りました。休みの期間中にご連絡頂きましたお客様・元請け様・同業者様は対応できず申し訳ございませんでした。
本日からバリバリ頑張ります!!
玄関シリンダー(マルチロック)の不具合でご依頼
さて、休み明け1発目の投稿は【玄関鍵の不具合】について!梅雨の影響もあり、この時期は鍵の故障不具合が頻発します。
今回もそんなお問い合わせでした。
イスラエル製の鍵らしいのですが、別の鍵穴に交換できますか?
弊社ではマルチロックの取り扱いはありませんが、他メーカーでも気にならなければ交換可能です。
マルチロック(MUL-T-LOCK)と言えば個人的にはマッチョマン?マッスルマン?のロゴが特徴なのですが、人によっては見え方がそれぞれ違うようで、過去にお客様に筋肉には全く見えないと言われ恥ずかしい思いをしました。
調べたら真実が分かりそうですが、僕は敢えて調べずマッチョマンで通しています💪
話が脱線しましたが、お客様はメーカーにこだわりは無いとのことでご成約。そのままビュンとお伺いしてきました。
鍵交換後の動作チェックで別の不具合を発見
お客様は今までと同じようなディンプルキーをご希望でしたので、今回は弊社が頻繁に扱っている【カバエースシリンダー】に上下同一セット(2ヶ所)で交換。
サービスで錠前ケースも洗浄&注油し、最後にドアを閉めて動作チェック!
すると内側のサムターンが上下共にちょびっとしか回らない。外側からも同じくキーを少ししか回せない…
●上側のサムターンを施錠した状態
●下側のサムターンを施錠した状態
ドアを開いた状態では『カチャカチャ』とスムーズに90度回ります。上下で施錠方向が逆なのも気になりますがこれは今回は置いておきます。
この症状ですが、鍵を施錠する際に飛び出すデッドボルト(閂)がストライク(受け金具)にがっつりぶつかっているのが原因。
それにしても上下共にこのレベルは滅多にありません。上下2ヶ所を施錠しても、ドアをカタカタ揺らすとデッドボルトが引っ込んで鍵が開いちゃいます💦
これでは鍵を閉めていないのとほぼ一緒です💦
お客様に確認すると、いつからかは不明だが長年この状態とのことでした。
気持ち良い仕事がしたい
お客様は長年この状態のため特に気にされていないようでしたが、プロの鍵屋としてこのまま現場を離れる訳にはいきませぬ!
お客様が良くても僕が直したいから直します!鍵の交換費用は払うと仰っていましたがこれでは頂けません!何よりこのまま放置したら自分が夜気持ち良く寝れません!
ということでここから先の加工や修理代金は¥0円で加工させて頂くことに。ここはプロの営業職としては失格!!
もう自己満でも何でも良いから直します。
ストライク(受け金具)を加工修理
デッドボルトとストライクの干渉を直す方法ですが、ストライクの位置を上下左右に動かせるタイプなら超絶簡単。
ただ基本これはアルミ製のドア枠に付いてる機能で、スチール製のドア枠や今回の木製のドア枠には調整機能が付いていないことがほとんど。
ドアが落ちているのが原因なら、丁番(蝶番)を起こしたりエスカッションを挟んでドアを持ち上げたりすることもありますが、今回はこれまたよく分からない丁番で自分の知識では対応できず。何これ…
ということで今回はストライク(受け金具)本体を削ったり加工して、デッドボルトがスムーズに入るようにすることに!もちろん傷が付くため作業前にお客様への説明は必須です!
で実際に加工したストライクがこちら。
●上側のストライク(加工後)
上側のストライク本体にはデッドボルトの高さを少しだけ調整する機能が備わっていましたが、この調整機能では補えないため無理やり外しました。
●下側のストライク(加工後)
下側のストライクは切り欠きの下側部分を電動工具で削って広げました。よく見ると、ネジと切り欠きの距離が上下で違うのが分かると思います。
加工後に動作チェックをしたところ、デッドボルトとストライクが一切引っかかることなくスムーズに施錠できるようになりました👍
これでドアをカタカタ揺らしても鍵は開きません!僕も気持ち良く夜寝れます!
修理方法は現場によって異なる
本日もまた別の現場で鍵の不具合に出張してストライク加工をしてきましたが、鍵の不具合は現場にお伺いしてみないと原因の特定が難しいのが正直なところ。
また症状・鍵のメーカー・ドアやドア枠の素材や形状も現場によって異なるため、決まった修理方法というのがありません。
現場に来た鍵屋さんによって対応方法が異なります。
弊社は大掛かりな修理や加工は苦手ですが、今回のような地味な作業は得意です♪
鍵の修理は千葉県・茨城県・埼玉県の近場しか対応していませんが、鍵の故障不具合でお困りの方はお気軽にお問い合わせくださいませ🙇