ディンプルシリンダーをピッキングで開ける練習
こんにちは鍵屋KOロック「ケーオーロック」です☆
先日、某鍵屋さんと電話をしていたら、弊社のピッキング練習ブログをよく見てくれているとの嬉しいお言葉を頂きました!ありがとうございますm(_ _)m
その中でもとある型番が話題に上がりましたので、なんとなく僕はこんな感じでやってますってのを書いてみることに✍
敢えてメーカーや型番は伏せますが、鍵屋さんなら見ればすぐに分かるかと♪
使用する道具
当初は僕が実際に使っている道具を細かくアップしようかと思ったのですが、さすがに誰でも見れるブログという環境で掲載するのはまずいため、一部写真の掲載をしない&モザイク加工してます。
使用するピック
今回の型番に限らず、ディンプルシリンダーのピッキングならL型の上向きピックが使いやすいです。僕は車用のをそのまま利用してます。
ただし、稀にめっちゃ固いピンに遭遇することがあるため、少し太めのピックを作っておくと便利です!僕はピアノ線を曲げる→削る→ハンダで固定して作りました。
使用するテンション
テンションは自分が使いやすいのが一番なんでしょうけど、僕は右回し用&左回し用をそれぞれワイパーを曲げたり切断して作りました。
- 右回しのシリンダー上部で使用
- 左回しのシリンダー上部で使用
- 左右兼用でシリンダー下部で使用
①と③は曲げれば簡単に出来ますが、②はこんな感じかな?と適当にぐにゃぐにゃ曲げて作りました💦
基本ポーズ
下の写真は実際に②の左回し用テンションをシリンダー上部にセットした状態。僕は左手小指でテンションを掛け、その他の指でスコープを持ち、右手でピッキングしてます。
ちなみに右回しの際は①テンションをシリンダー上部にセットし、左手人差し指でテンションを加えて他の指でスコープを持ってます。(長時間テンション掛けてると指が死ぬため、僕はゴムを付けてます)
③テンションは、3方向ディンプルの手前上ピンをピックする際や、腕や肩が疲れて少し休憩する際に使ってます。
これは写真そのままで良いかと。
メーカーや型番に関係なくディンプルシリンダーの鍵穴の厚さはどれも似てるため、どのシリンダーも基本的には同じピック&テンションでいけます。(MIWAだけは別物です💦)
ピッキングのやり方
ピッキングのやり方?コツ?を言葉や文章で説明するのは正直難しいのですが、とりあえず一番最初は全ての段差を分かった状態で練習するのがお勧めです!
事前に段差を知って練習を続けることで、正しい段差にピンが入った際のふにふに感がなんとなく分かるようになります。
ただそれでもこの型番は難しい。何故なら上ピンがとにかく厄介だから💦
左右のサイドピンは正直慣れれば簡単ですが、上ピンがとにかく癖ありでして、これを攻略するのはかなりの時間を要するかと。シリンダーによってその癖もかなり違います。
特に難しいのが上ピンの段差1
特に僕が1番苦労したのは上ピンの段差1のピック!
上ピンの段差1をピックすると、大抵は1発で決まらず段差2辺りで止まります。
止まった上ピンを更にピックすれば良いのですが、段差2が正解だった場合は他の全てのピンが出てきて1番最初からやり直し。
また段差1が正解だったとしても、奥までピックしすぎると他の全てのピンが出てきてまたやり直し。
最初はこのやり直しが何度も起きて無限ループに陥りました。
最後は気持ち
無限ループに陥って練習を止めてしまう人が大半かと思いますが、続けていけば必ずピックやテンションの加減が上達します!そしていつか開きます!!
正直最初の1回目は引くほど難しいですが、1度でも回せれば2回目は確実に回せます。
最後は気持ちです!
僕も最初はこれを回せるまで止めないし寝ない!と意気込んでいましたが結果的に回せず、某天才鍵屋さんのブログで【これが開かなきゃ世界が滅亡する気持ちでやる】と書いてあったのを見て実際に言い聞かせながらやったら回りました😅
時間の計測も重要
最後に、常に時間を意識するために、ストップウォッチ等で時間を測りながら練習することをお勧めします。
趣味で回すのが目標なら必要ないかもですが、現場で使う技術として確立させるなら時間意識は必須です。
また時間を気にせず練習するより、時間を気にすることで上達するのも早くなると思います(^^)
ちなみに今回このブログを書くのに実際にピッキングしてみましたが、左回しで掛かったタイムは21分30秒。右回しならもっと早く回せるはず…。強がりです……。
最後に
数あるディンプルキーの中でも、今回掲載した型番は非常に難易度の高いシリンダーです。
そのため、こいつを回すことができればその他メーカー&型番のディンプルシリンダーは大半回せると思います。
共に練習頑張りましょう!そして世界の滅亡を防ぎましょう!!