こんにちは鍵屋KOロック「ケーオーロック」です!
今回は当社で最もご依頼数が多く、過去に1番作業している【トヨタ プリウス】の鍵を紛失したトラブルについての紹介です。
費用や時間(納期)はもちろん、鍵屋とトヨタディーラー様との違いについても詳しく解説しますので、同様のトラブルでお困りの方は参考にして頂ければと思います。
プリウスの型式やイモビライザーの有無
プリウスは初代10系〜現行モデルの60系まで存在しますが、どの型式の鍵を紛失したかで作業内容や金額が大きく変わります。
他の鍵屋様やディーラー様で見積りする際にも、ご自身のプリウスが何系に当たるのか分かっていた方が話がよりスムーズに進みます。
もし車検証がお手元にある方は、「初度登録年月」を確認してください。そこに記載してある日付がそのプリウスの年式です。
プリウスのイモビライザー早見表&作業実績
プリウスの種類・イモビ有無 | 年式「初度登録年月」 | ||
---|---|---|---|
10系 イモビ非搭載 | H9~H15 | ||
20系「グレードS」 全車イモビ搭載 | H15.8~H21.3 | ||
20系「グレードG」 全車イモビ搭載 | H15.8~H21.3 | ||
30系 全車イモビ搭載 | H21.5~H27 | ||
50系 全車イモビ搭載 | H27.12~R5.1 | ||
60系 全車イモビ搭載 | R5.1〜 | ||
アルファ「α」 全車イモビ搭載 | H23.5~R3.3 | ||
プリウスPHV 全車イモビ搭載 | H24.1~H28 |
10系のみイモビライザー非搭載
現時点で上記の数だけプリウスにも種類がある訳ですが、その中で「プリウス10系」以外は全てイモビライザーが搭載されています。
●プリウス10系のみイモビライザーなし
左の写真のように、鍵を回してエンジン始動させるプリウス10系はイモビライザー非搭載。 鍵は内溝キーではなく、ギザギザしている一般的なものが使われています。
●10系以外はイモビライザーあり
左の写真のように、プッシュスタートが付いているプリウスは全車イモビライザー搭載。 近くにスマートキーがある状態で、指でプッシュボタンを押せばエンジン始動します。
10系プリウスのみ昔ながらの金属キーを作成するだけでエンジン始動が可能ですが、20系以降は専用機械を使ったイモビライザー登録をしないとエンジンはかかりません。
スマートキーの種類(型式別)
プリウスは型式によってスマートキーが異なるため、どのスマートキーを使っていたかで型式を判別することも可能です。
●プリウス20系
プリウス20系は左の写真の見た目のスマートキーが使われております。また裏面の《トヨタロゴ》はグレード「S/G」で黒色・シルバー色と分かれてます。
●30系&アルファ
プリウス30系(通称30プリウス)とプリウスアルファで使われているスマートキー。当社ではこのスマートキー紛失のご依頼が一番多く作業しています。
●50系&PHV
プリウス50系とPHVで使われているスマートキー。今までのスマートキーと比べてサイズが大きくなり高級感が増しました。正式にはPHVだとロゴに《PHV》の文字が入ります。
●プリウス60系
令和5(2023)年1月に販売開始された現行モデルの新型プリウス60系のスマートキー。新品は半導体不足の影響から在庫が難しくなっています。
※スマートキーの販売や、スペアキーの追加登録のみの対応はしておりません。
プリウス20系は「グレードS」と「グレードG」でスマートキーの種類・登録方法が変わります。
「グレードG」は他のプリウスと同じ様にプッシュスタートを押すだけでエンジン始動するのですが、「グレードS」は写真のようにスロットにスマートキーを挿し込んでからプッシュスタートを押す必要があります。
鍵屋さんによってはどちらかのタイプしか対応していないこともあるため、事前にどちらのグレードか分かった方が間違いないと思います。
鍵作成やスマートキー登録の流れ
プリウスの鍵を全てなくして1つもない状態から、どのような作業で新しい鍵(スマートキー)を作成するのかを簡単に解説します。
尚、全型式を細かく説明すると長文になってしまうため、ご依頼数が多い20系〜60系のスマートキー作成について大まかに説明します。
ドアシリンダー(鍵穴)を無傷解錠
まずはドアの鍵穴「シリンダー」をスコープで覗き、ピッキングや専用治具を使って無傷解錠します。
プリウスは型式によって鍵の形状が分かれるのですが、どのタイプも鍵穴から問題なく開錠可能です。
- 10系,20系:ギザギザの刻みキー
- 30系,50系,60系,アルファ:内溝キー/ウェーブキー
※鍵屋KOロックでは鍵穴「シリンダー」が壊れている場合を除き、ドアの隙間から針金を入れて鍵を開けるようなことはしません。
金属の鍵「メカニカルキー」作製
ドアの鍵を解錠したらそのまま鍵穴を覗いて段差を数値化し、コンピューターマシンを使って金属の鍵「メカニカルキー/エマージェンシーキー」を純正キー同様に作製!
この作業をしないとバッテリーが上がったりスマートキーの電池切れの際にドアロックを開けられなくなります。
トヨタディーラー様では鍵番号を調べ、そこからメカニカルキーを発注して取り寄せしますが、弊社のような鍵屋であればお伺いしたその場でデータを取り削って作成できます。
イモビライザー&スマートキー登録
ドアを開け閉めできる金属の鍵「メカニカルキー」が完成したら、エンジン始動に必要不可欠となるスマートキー&イモビライザー登録を行います。
特殊技術のため詳細は書けませんが、鍵データを車両から吸い上げ、そのデータを元に新しいスマートキーを登録するようなイメージです。型式や年式によって使用する機械や登録方法が若干異なります。
スマートキーとイモビライザー登録が終わればエンジンが始動👍
最後にお客様でドア鍵の開け閉め・エンジン始動・スマート機能・リモコン機能など全ての動作をチェックをして頂き、何も問題なければ作業完了です。
トヨタ純正のスマートキーで対応
弊社では基本的に使用するスマートキー本体は《トヨタ純正品》です。
しかし!最新モデルに当たる「60プリウス」のみ、事前にお客様にお伝えした上で社外製スマートキーを使用する可能性があります。
社外製スマートキーを使用する理由としては、半導体不足の影響で純正品を事前に在庫することが難しくなってきたからです。
ただ社外製スマートキーといっても使い方は純正品と何一つ変わりません。後になって不具合が出ることはありませんし、後日、ディーラー様や鍵屋さんで純正のスペアキーを追加登録することも出来ます。
費用・時間(納期)・対応エリア
プリウスの鍵やスマートキーを全て失くした場合、鍵屋に依頼した方が良いのか? ディーラーに依頼した方が良いのか?
どちらに依頼すると安いのか?早いのか?
一般の方からするとあまり馴染みのないスマートキー紛失。そんな方にも分かりやすく徹底解説致します!
どこに依頼するかで金額や納期に大きい差が生じますので、参考にして頂ければと思います。
鍵屋「弊社」に依頼した場合
プリウスの鍵やスマートキーを全紛失した場合の費用は、プリウスの型式や年式でそれぞれ異なります。
●鍵作成の費用
10系:総額¥1万5千円~¥2万円+税
※夜間(21時以降)は別途¥5千円+税
●作業時間
作業時間は約20分~30分
●出張対応エリア
千葉県|茨城県|埼玉県の一部
10系以外のプリウスは型式によってそれぞれ費用が異なります。
●スマートキー作成の費用
- 20系:¥4万円〜¥5万円+税
- 30系:¥4万円〜¥5万円+税
- 50系:¥4万5千円〜¥5万5千円+税
- PHV:¥4万5千円〜¥5万5千円+税
- 60系:¥6万円〜¥7万円+税
※夜間(21時以降)は別途¥5千円+税
※プリウスアルファは年式で使われているスマートキーが変わり、それに伴って費用も異なります。詳しくは【プリウスアルファ専用ページ】をご確認ください。
●作業時間
作業時間は約30分~1時間
●出張対応エリア
千葉県|茨城県|埼玉県|東京都|神奈川県|福島県|栃木県の一部
※出張エリア・夜間早朝で費用に幅があるため、確定金額は電話にてご確認願います。
※部品は全て常備しているため納期はなく即日で対応できます。
トヨタディーラー様に依頼した場合
トヨタディーラー様の場合、エンジン始動が可能なスマートキーが1つでもあれば簡単にスペアキーを追加登録できますが、全て紛失してしまうとコンピューターの新品交換が必要です。
- 費用はプリウスの型式や年式によって変動しますが、約¥10万円〜¥30万円
- 納期はお客様の車検証から部材を発注し、部材が届いてからの作業になるため1週間以上
- 作業工場までのレッカー移動が必須
- 鍵が閉まっている場合は、保険・JAF・鍵屋などに依頼して鍵の開錠作業も必要
費用・作業時間もそうですが、ディーラー様だとやることが地味に多くて大変です。その点、鍵屋なら出張したその場で全ての作業を一括対応できます☝
総合的に見て鍵屋に依頼する方がメリットは多いです。
悪質なぼったくり業者には要注意
近年悲しいことですが、【鍵屋のぼったくり】というニュースが新聞やネットで取り上げられるようになってきました。電話で聞いた見積り金額の何倍もの額を請求をされたという被害が年々増加していますす。
現場でトラブルにならないためにも、見積り電話の際に、はっきりと『税込¥○○円です』と言いきってくれる会社に依頼することをオススメします。
『現場で実際に見てみないと分からない』・『¥○○円~です』と価格を曖昧にしてきたらご注意ください。