安否確認の解錠はスピードが必要
こんにちは鍵屋KOロック「ケーオーロック」です。
本日、鍵屋として非常に情けない作業をしました。興味ないかと思いますが、個人的な戒めとしてブログを書きます。
まず今回の現場の状況は以下の通り。
- 安否確認による解錠依頼
- 建物は古い戸建て
- 家の中に人がいるか不明
- 親族はおらず第3者と警察が立ち合い
- 玄関に鍵は3ヶ所「U9NDZ・COWサムラッチ錠・WEST面付け錠」
- 勝手口はなく玄関にドアスコープやポストはなし
- 窓は1階も2階も全てシャッターが閉まっており施錠
簡単にこんな感じの現場だったのですが、僕はこの玄関を破壊解錠するのに2時間近く費やしました。
いくら何でも時間を掛け過ぎており、破壊解錠がこんなに遅くては鍵屋として非常に恥ずべきレベルです。
ちなみに今回、家の中に人はいましたが、数日前に亡くなっていたことが判明しました。
最後の最後、少しでも早く開けてあげることができずに申し訳ございませんでした。
今回の現場を通じ、久々に父親のことを思い出しました。
数年前に母親と妹から緊急の電話が来たのですが僕は現場に出ていて何も対応できず、相方スタッフに電話でやり取りしてもらい何とか家に入れたのですが時すでに遅し。
現場作業中に亡くなっていたことを知らされました。
結果として死後硬直が全身に回っていたため早く行っても助けられなかったのですが、母親と妹と相方スタッフに辛い思いをさせた経験があります。
作業中のお客様に謝罪し、無料で後日対応にしてでも実家に自分が駆けつけるべきでした。
話が逸れましたが、安否確認などの人命に関わる解錠はとにかくスピードを求められます。どんな状況や環境だろうとイレギュラーだろうと関係なく、とにかく早く開けなくてはいけないのです。
倒れたけどまだ若干意識がある方や自殺未遂を起こした方など、1分1秒を求められる現場も多々ある訳で、早く開けることで助かる命もあります。逆を言えば時間を掛け過ぎることで救えない命もあるのです。
そこに言い訳は存在しません。
今後は破壊解錠の練習も行い、少しでも早く開けられるよう精進いたします。
とまあ軽く書くつもりで書き出したら長々と重い話になってしまいました💦批判があるようならすぐ消します。