こんにちは鍵屋KOロック「ケーオーロック」です☆
ちょいとXにもツイートしたのですが、先日バールを使った作業をしていたところ、すっぽ抜けて自分の前歯を強打しました☠️
帰宅したところ前歯にヒビが入っていることも判明したのですが、その後、歯医者さんでレントゲンを撮ってもらったところ『薄い表面だけだから悪化しません』との診断を頂きスルーすることに👀
歯って強いのですね!以後気をつけます🙇
ロータス エキシージMK1の給油口の鍵を全紛失したご依頼
さて今回は、【ロータス エキシージ】の給油口の鍵を失くして1本もない!と元請け様からご紹介頂き、新しい鍵の作製に出張してきましたのでその紹介です。
まずは実際に作業してきたお車がこちら。
- 製造国:イギリス
- メーカー :ロータスカーズ
- 年式:平成12(2000)年
- ご依頼内容:給油口の鍵紛失
- 鍵の形状:片面ギザギザの刻みキー
今回のロータスエキシージMK1ですが、ロータスカーズとは別会社でかつてのF1チームであるロータス・スポーツが604台限定で作った車両なんですって!
作業後に内装も見させて頂いたのですが、完全にスポーツカー/レーシングカー仕様で骨組みがすごいのなんのって。車好きな人からしたらとんでもない極上車!
恐らく同じ1シリーズに当たることは今後ないでしょう。
給油口の鍵はギザギザタイプ
問題の給油口部分がこちら。
ロータス純正の給油口のためイギリス製です。どんな鍵をしているのかビクビク怯えていましたが、鍵穴(シリンダー)自体は日本でもよく見掛けるギザギザの刻みキータイプでした☝
ただ国産車の給油口の鍵は基本的に両面ギザギザしているタイプですが、今回のはキーウェイなどを見る限り片面ギザギザのタイプ。
過去に作業した年代物のMGB(イギリス車)もランチア(イタリア車)も給油口は片面ギザギザタイプでしたが、世界では片面ギザギザが主流だったのでしょうか👀
データを取ってその場で鍵作製
車は激レアですが、作業の流れはいつもと同じです。
- ブランクキーの特定
- 鍵穴を覗いてデータ読み
- ブランクキーを切削
ブランクキー特定
まずはどのブランクキーを使うかキーウェイや奥行きを元に選び出すのですが、海外製の鍵穴だとどのブランクキーもそのままでは使えないことがよくあります。
今回も弊社在庫の全てのブランクキーを確認しましたが、しっくりくるのは見つけられず…
しかし、【H370番】のショルダーの高さを少し削って低くすれば代用できそう!
H370番だと少し長いのですが、長いことで何かに影響を及ぼすこともなかったためこれで大丈夫そう!
鍵穴を覗いてデータ読み
ブランクキーを決めた後は鍵穴(シリンダー)内部をロックスコープで覗き、入っているピン数・段差・ピッチを読み取っていきます。
国産車の場合は基本データがあるため段差データのみ読み取ればOKですが、外車に至っては何の事前情報も持ち合わせていないため現場で0からデータ収集。
ちなみに今回は5枚タンブラー。削る深さはなんくるないさーです。
キーマシンでブランクキーを切削
データを読み取った後は、ブランクキーをギザギザするようキーマシンで削っていきます。
削り終えたら実際に鍵が回るかチェック!
鍵を回す際、僅かに引っ掛かりがありましたが、ちょっとだけ深く削ったらスカスカ回るようになりました👍
また鍵の閉め方や鍵を抜く位置に若干クセがありますが、お客様に確認したところこれは最初からってことなので僕の作業はここまで。
無事に新しい鍵が完成しました(^^)
費用・作業時間・出張エリア
●今回のロータス含め、外車の鍵を紛失したことによるキー作製に掛かる費用は総額¥2万5千円〜¥3万5千円+税(出張エリア・夜間早朝で変動)
●作業時間は加工せずに挿さるブランクキーがあるかやピン数などによって異なりますが、約30分〜1時間半あれば90%以上は作製可能です♪
●基本的な出張エリアは千葉県|茨城県|埼玉県の一部です。
給油口にドリルは危険
給油口の鍵を全紛失した際、ドリルで壊して開錠し、給油口ごと新品に交換すれば良いじゃんって考える方は多いと思います。
しかしながら弊社はお勧めしませんし、ドリルでの破壊開錠はお願いされても絶対にやりたくありません。
理由は大変危険だからです。場所が給油口ということは中に入っているのはガソリン。
火花が奥までいかなくても、気化したガスに点火して爆発を起こす可能性が0ではありません。
若い頃にガソリンスタンドでアルバイトをしていましたが、タバコを咥えて来店されるお客様には必ず火を消すよう注意していましたし、そうするようにと店長から教わりました。
実際に爆発を起こす可能性は限りなく低いとは思いますが、万が一が起きたら大変です。
給油口の鍵を壊して開けようと考えている方は、電動工具を使わないことを強くお勧めします。