インプレッション作製の練習
こんにちは鍵屋KOロック「ケーオーロック」です☆
今回は作業事例ではなく技術練習について。そしてその内容はいつものピッキング練習ではなく、インプレッション作製の練習について!
ツイッターでちょこっと書きましたが、ちょうど1週間くらい前からインプレッション作製の練習を密かにスタートしました。
ディスクシリンダーはインプレの跡が分かりやすいから良いとして、今までピンシリンダーの場合は基本的にピッキングで回して段差読みをしていたのですが、今後のあらゆることを想定してインプレッション技術を確たるものにしたかったのです!
鍵のインプレッション作製とは
インプレッション作製とは、まず鍵穴「シリンダー」に何も削られていないブランクキーを挿し、そのブランクキーを『カタカタ』と左右にテンション「力」を加え、その際に付く僅かな跡を頼りにブランクキーを削って鍵を完成させるという鍵屋の特殊技術。
鍵穴を覗いて段差を読むのに比べると時間は掛かりますが、インプレッション技術をマスターすれば鍵穴を覗くことなく鍵が作れます☝
素晴らしい!!
インプレッション作製の練習開始
インプレッション作製のやり方は人それぞれですし、自分に合ったやり方が一番だと思うためここからは僕個人的なやり方です。
また備忘録も含めて自分が現場で見て思い出すように書きます。
初期装備
まずは実際に使用するアイテムがこちら。
使用するのはシリンダー・ブランクキー・バイス・棒ヤスリ。あと写真に載っけ忘れましたが、シリンダーを固定するのに使う万力と油性マジック。
尚、今回練習に使うシリンダーは【GOAL社のS5シリンダー】です。
ピンの位置「ピッチ」を特定
まずはブランクキーの削る部分を油性マジックで塗り、シリンダーに挿したら左右にカタカタ。するとピンが当たっている部分だけ跡が付きます。
今回は5ピンシリンダーなので跡が5つ。
ピンの位置を特定できたら、油性マジックで『ここにピンか入ってますよー』と分かりやすく線を引きます。
カタカタ&削る作業
ピンの位置を特定したら、後はひたすらカタカタ&油性マジック塗り&削る作業の繰り返し。
カタカタして跡?傷?が付いたらそこを棒ヤスリで少しだけ削り、また油性マジックで塗りつぶして再度カタカタ。
途中経過がこんな感じ。
カタカタして付く跡が「段差が合う前の跡なのか」・「段差が合ってる時の跡なのか」を見極めるのが難しいですが、これはもう数こなして感覚で覚えるしかないかと。
僕も跡が付いたら削れば良いんでしょーって感覚でやっていたらすぐに削り過ぎて失敗。
カタカタの力加減もよく分からず、途中でブランクキーを折ってしまう始末💦これ一瞬回ったと勘違いするのね(TT)
感覚さえ掴めば
失敗を繰り返し、3本目にしてようやくスカスカ回る鍵が完成♪普通にめちゃ喜びました(^o^)
その後もシリンダーを変えて何度か失敗と成功を繰り返し、ようやく自分なりの「跡の見極め方」が分かってきました。
インプレッション作製の全てはこの見極めにあるかと!なんとなく分かってからはポンポン成功するように🙌
動画で実演
ブランクキーの状態から回る鍵を作製するまでのインプレッション練習動画をアップしました。
ひたすらマジック塗ってヤスリしての繰り返しのため見応えはありませんが、ピッキング練習にしても鍵屋の技術練習はいつだって地味です(TT)
難易度アップを目指す
GOAL社の5ピンシリンダーをマスターしたら、6ピン・7ピン・他メーカーだったりも試していこうかと!
そう!ピッキング練習と同じで終わりはありません😱
けど単純に楽しいから良いでしょう👍